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台灣の夏野菜


 外国ばかりでなく、日本国内でも知らない土地に行くと、見たこともない野菜に出会うことがあります。台湾の夏野菜も、日本と共通種が多いものの、独特のものが数多くあります。台北国際放送(1998.06.12)の放送などを参考にまとめてみました。

【A仔菜】
 A菜と書くこともあります。これは日本ではチシャと呼ばれています。レタスの仲間です。

【見(クサカンムリに見)XIAN4菜】
 最初の漢字は、JISにない字で「クサカンムリに見」です。
 これも葉野菜です。葉の裏が白いものと、紫色のものとがありますが、紫色のもののほうがよく使われます。炒め物など。ミンナン語では「ブラヒ」。“見菜銀魚”という料理がレストランなどでみかけますが、銀魚とはチリメンジャコのこと。この野菜と合わせた炒め物です。

【九層塔】
 バジル。ハーブは、台湾でもいろいろな種類が使われています。これもその一つです。卵とじスープなどに入れるとグーです。

【白菜】と【蘿蔔】
 ハクサイと大根です。日本と同じですが、日本のものより小ぶりです。

【茄子】
 日本でもたくさんの種類がありますが、台湾の長ナスは30cmを越えるものもあり、全体に細長いナスが多いです。

【韮菜】
 ニラは、中国料理には欠かせませんね。パン屋さんでもニラの効いたパンをよく見かけます。美味しいのですが、あとで口から出る臭いが……。市場ではニラの種類ばかりでなく、例えば「葉」「茎」「根」などと部位ごとに細分化されて売られています。

【紅鳳菜】
 シソの葉のような色をしています。胡麻油で炒めたり、サラダに使うと美味しいです。

【龍鬚菜】
 勇ましい名前の野菜ですが、ツル性植物の茎の部分です。くるくると巻いた形からこんな名前が付いたそうです。とても青臭い野菜なので、ショウガと一緒に、鶏のささ身炒めなどに使います。使うポイントは「臭み消しにショウガなどと合わせること」です。

【芹菜】
 山地産のセロリに、細身のものがあります。セリとミツバの間くらいの感じです。山に住む人たちは、鹿肉と炒めて食べるそうですが、豚肉や鶏肉の醤油炒めにもいいです。

【トマト】
 第二話「台灣のフルーツ」でも取り上げましたが、台湾で一番一般的なトマトの品種は“黒柿”といって、青いトマトです。日本のような赤く完熟したトマトはほとんどありません。東部の宜蘭産トマトが日本のトマトに似ていますが、かなり高価です。
 台湾でのトマトの使われ方ですが、生で食べられることは少なく、火を通した料理の材料となって食卓を飾ります。たとえば、トマトと卵のいためもの(いりたまご風)、トマトチャーハンなど。皆さんも試してみてはいかがでしょう。

【筍】
 種類が豊富です。「麻竹」が一番大きいですが、アクも強いです。やや細いタケノコは茹でて、マヨネーズ和えで食べます。ところで台湾マヨネーズは、日本の某Pマヨネーズと比べると目茶甘いので、日本人の口に合わないようですが、台湾のタケノコには台湾マヨネーズがピッタリだそうです。

【絲瓜】と【瓢(あるいは葫蘆)】
 ヘチマと瓢箪です。いずれも代表的な夏野菜ですね。簡単な料理を一つ。スライスしたニンニクを炒めてから、もどした干しエビや「ちりめんじゃこ」を加え、最後にスライスしたヘチマ入れて火を通し出来上がり。味付けはお好みで。


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