【見(クサカンムリに見)XIAN4菜】
最初の漢字は、JISにない字で「クサカンムリに見」です。
これも葉野菜です。葉の裏が白いものと、紫色のものとがありますが、紫色のもののほうがよく使われます。炒め物など。ミンナン語では「ブラヒ」。“見菜銀魚”という料理がレストランなどでみかけますが、銀魚とはチリメンジャコのこと。この野菜と合わせた炒め物です。
【九層塔】
バジル。ハーブは、台湾でもいろいろな種類が使われています。これもその一つです。卵とじスープなどに入れるとグーです。
【白菜】と【蘿蔔】
ハクサイと大根です。日本と同じですが、日本のものより小ぶりです。
【茄子】
日本でもたくさんの種類がありますが、台湾の長ナスは30cmを越えるものもあり、全体に細長いナスが多いです。
【韮菜】
ニラは、中国料理には欠かせませんね。パン屋さんでもニラの効いたパンをよく見かけます。美味しいのですが、あとで口から出る臭いが……。市場ではニラの種類ばかりでなく、例えば「葉」「茎」「根」などと部位ごとに細分化されて売られています。
【紅鳳菜】
シソの葉のような色をしています。胡麻油で炒めたり、サラダに使うと美味しいです。
【龍鬚菜】
勇ましい名前の野菜ですが、ツル性植物の茎の部分です。くるくると巻いた形からこんな名前が付いたそうです。とても青臭い野菜なので、ショウガと一緒に、鶏のささ身炒めなどに使います。使うポイントは「臭み消しにショウガなどと合わせること」です。
【芹菜】
山地産のセロリに、細身のものがあります。セリとミツバの間くらいの感じです。山に住む人たちは、鹿肉と炒めて食べるそうですが、豚肉や鶏肉の醤油炒めにもいいです。
【トマト】
第二話「台灣のフルーツ」でも取り上げましたが、台湾で一番一般的なトマトの品種は“黒柿”といって、青いトマトです。日本のような赤く完熟したトマトはほとんどありません。東部の宜蘭産トマトが日本のトマトに似ていますが、かなり高価です。
台湾でのトマトの使われ方ですが、生で食べられることは少なく、火を通した料理の材料となって食卓を飾ります。たとえば、トマトと卵のいためもの(いりたまご風)、トマトチャーハンなど。皆さんも試してみてはいかがでしょう。
【筍】
種類が豊富です。「麻竹」が一番大きいですが、アクも強いです。やや細いタケノコは茹でて、マヨネーズ和えで食べます。ところで台湾マヨネーズは、日本の某Pマヨネーズと比べると目茶甘いので、日本人の口に合わないようですが、台湾のタケノコには台湾マヨネーズがピッタリだそうです。
【絲瓜】と【瓢(あるいは葫蘆)】
ヘチマと瓢箪です。いずれも代表的な夏野菜ですね。簡単な料理を一つ。スライスしたニンニクを炒めてから、もどした干しエビや「ちりめんじゃこ」を加え、最後にスライスしたヘチマ入れて火を通し出来上がり。味付けはお好みで。